いいえ、キモくありません。
愚問ですね。
5歳の長女は仮面ライダーが大好きです。
4歳のときに放送していた仮面ライダーエグゼイドにはじまり、現在放送中の仮面ライダービルドはリアルタイム視聴&放送直後に録画で速攻見直し。
Amazonプライムビデオでは仮面ライダーウィザードを全話見終わって、いまは仮面ライダー鎧武の36話まで見おわりました。
鎧武を見おわったら次は……仮面ライダーフォーゼかな?
そんな長女は、今年のクリスマスはサンタさんに仮面ライダーの武器をもらいました。
保育園でそれを言ったところ、ある子に
「女の子なのに男の子のおもちゃをもらうなんてキモい」
と言われたそうです。
いいえ、キモくありません。
むしろ世界一かわいい。
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「好き」をたくさん見つけて欲しい
長女はキュウレンジャーも好きですが、ヒーローものだけを好むわけでもなく、プリキュアもディズニープリンセスも大好き。
その子より「好き」が多いのかもしれない。
もしくは好きの範囲が広い。
好きなものが多いってとてもいいことだと思うんです。
メリットしかない。
(と思ってたけど、今回長女がキモいと言われて悲しんでいるのを見ていろいろ考えた結果をダラダラと書いています)
椎名林檎「月に負け犬」
椎名林檎さんの曲「月に負け犬」の冒頭に
好きな人や物が多過ぎて 見放されて しまいそうだ
という歌詞があります。
好きな人や物が多いことに対して一見ネガティブにとらえているような歌詞です。
しかしこう続きます。
虚勢を張る気は無いのだけれど 取分け怖いこと等ない
閉ざされた人間関係の中で好きな人・物事が多いというのはともすると八方美人的な取られ方をすることがあります。*1
これが好きだけど、こっちも好き、あれも好き、という人に対して不寛容なコミュニティというのは多いものです。
(ただ実際には不寛容なのはその中のごくごく一部の人)
「月に負け犬」の「見放されてしまいそうだ」がそのような状況のことを言っているかは分かりません*2。
しかし椎名さんはこう言います。
「取分け怖いこと等ない」
好きな人がいる。
好きなものを好きである。
心当たりのある人も多いと思いますが、好きは強いです。ムダに強い。
虚勢を張っている訳じゃなく。
「好きな気持ち」によるドーピング効果がなければ、人間は恐怖心に負けて恋愛もままならないことでしょう。
あなたの「好き」があなたの人生を豊かにしてくれる。
それを、なんとか長女にを伝えていければと思います。
「キモい」と言われることについて
しかしそれを「キモい」と言ってくる子が身近にいるのはなかなか難しい問題です。
もう数年経てば、世の中には仮面ライダーが好きな女の子なんてたくさんいるということを知る機会もあるかもしれませんが、5歳の幼児にはそうそうありません。
それに「世の中にはたくさんいる」といっても相対的に少数派なのは間違いなくて、少なくともいま同じ保育園に同志はいない状況です。
ライダー好きの男の子たちが味方になってくれたら心強いんだけどなー。
(それはそれで、女子の反感を買うかもしれない?)
子どもの言うこととは言え、さすがに「キモい」と言われるのは親として心中穏やかではありません。
相手の子が多様性への理解を深めることを強く望みます。
「仮面ライダーは男の子」「プリキュアは女の子」なんて価値観はステレオタイプだけど多数派なのは事実だし、番組自体がそれぞれ男の子・女の子をメインターゲットにしているのもそりゃそうでしょう。*3, *4
商業的にはまずはメインストリームを相手にせざるを得ないわけです。
そう考えるとやっぱり家庭での教育が大事だと思うんです。
私自身も昭和生まれの人間で、時代にそぐわない古い価値観も持っていることと思います(自覚するのがむずかしい)。
それでも長女や未来のこどもたちがより生きやすい世の中に近づけるよう日々勉強していきたいと思いますし、相手の親御さんも同じ気持ちでいてくれると期待します。