こんにちは、6歳の女の子、3歳の男の子をもつアラフォーのおじさんです。
近くのイトーヨーカドーのおもちゃ売り場でふと見かけて購入したカードゲーム『ナンジャモンジャ』がめちゃくちゃおもしろかったので紹介します。
『ナンジャモンジャ』とは
♪にんじゃって なんじゃもんじゃ
の歌詞でおなじみの『なんじゃもんじゃにんじゃ』という曲を思い浮かべるかもしれませんが、この記事で紹介するのは誰もがたのしめるカードゲームです。
公式サイト:
すこし長いですが公式サイトから引用します。
ロシア生まれの爆笑カードゲーム
『ナンジャモンジャ』は、頭と手足だけの謎生物“ナンジャモンジャ”族が描かれたカードが中央の場に次々とめくられるたびに、その人のセンスで特徴を捉えた名前を付け、全員で共有し、以降もし同じものがめくられたらその名前をいち早く叫んで、溜まったカードを獲得し、集めた枚数を競うゲームです。
4才から大人までみんなで楽しめる
おかしな名前を付けたり、最初のうちに「簡単」と侮っていたら途中でまったく思い出せなくなったりと、笑いが絶えずに盛り上がります。手軽に遊べる、子供から大人まで幅広い年齢層向けとして超おすすめのカードゲームです。
公式サイト自身で「超おすすめ」と書いてしまうのがなんとなくほほえましいですが、実際やってみたら本当におもしろかったです。
考案はロシアのSimple Rules。
製造・販売は安心のすごろくやさんです。
ルールはかんたん
順番にカードをめくっていきます。このとき、
- めくったカードに描かれたキャラクターが初登場ならめくった人が命名する。みんなはその名前を覚える。
- めくったカードのキャラクターが命名済みなら、一番早く名前を叫べた人が勝ち。たまったカードを獲得。
(同着や誰も思い出せなければ、場に溜めてつぎをめくる)
これだけ。
ルールがシンプルなので小さな子からお年寄りまでたのしめます。
「キャラクターの名前を覚えるゲーム」という特性上、中高年以上には不利かもしれません(笑)
対象年齢 は4歳〜大人となっていて、一回あたり15分前後。
だれでも手軽に熱い戦いをたのしめます。
▲ パッケージ表・裏
なにがアツいのか
前述のルールを聞いても「別に」「ピンとこない」「つまらなそう」というひとも多いのではと思います。
ええ、ええ、分かります。
でもね、これがアツいんですよ、意外に。まじで。
手加減不要 ←【超重要】
『ナンジャモンジャ』では、こども相手でも手加減する必要はありません。
ある工夫をすることで(後述)、プレイ時にこどものために手を抜く必要がほとんどいらなくなります。
(と言っても、限度はあります。大人げないプレイはやめてあげてくださいねw)
こどもと遊ぶとき、特に対戦型の遊びをするとき、手を抜かなければ圧勝してしまう問題。おとなにとってはけっこう深刻な問題ではないでしょうか。
- 手を抜くとおとながたのしめない
- 本気を出すとこどもがたのしめない
うんざりしながら適当にこなしている親御さんも多いことと思います。適当というより、必死に手を抜いているという感じかもしれませんね。おつかれさまでございます……。
本気を出せないからこどもとカードゲーム・ボードゲームをたのしめない、というひとにぴったりだと思います。
▲ 長女(6)とはいい勝負ができる
運より発想力
運の要素はあまりありません。
以前紹介した『虹色のへび』 は運要素が強かったですが、うって変わってこちらは運より発想力。
参考:
ボードゲーム、はじめて選んだのはこれ!4歳でも楽しめました - うち天
ナンジャモンジャにどんな名前をつけるか。
その発想力が勝負の別れ目です。
カードには個性豊かなナンジャモンジャが描かれています。背景や、小道具も描かれています。
▲ 右端は「サングラス」? そんな安易な命名で勝てますか?
名前のつけかたの例をあげます
見たままの名前をつける。
例:黄色のキャラに「きいろ」と命名
- △ :相手にとっても覚えやすい。しかし絵のどこに目が行くかはひとそれぞれ。色よりも形に目が行くひとの場合、色の名前は覚えづらい。
- このゲームの基本。慣れるまではこの作戦がおすすめ。
見た目を自分なりに解釈する。自分だけの情報を盛り込む
例:三角形のキャラ=おにぎり。これだと他のプレイヤーもかんたんに覚えてしまう。
そこで、おにぎりでいちばん好きな具材の「こんぶ」と名付けよう。- ○: 「三角形=こんぶ」というのは自分だけの発想なので他の人に取られづらい!
- ×:「三角形→おにぎり→好きな具材のこんぶ」とひとり連想ゲームになるので、時間がかかる
見た目とまったく関係ない命名や造語をする
例:「グルノンドコ」(造語)、「パトレン3号」(似てない)
- △:自分も覚えられないという諸刃の剣。
- ○:ゲームが進行するにつれ、他のプレイヤーも覚えていくのがゲームを熱くする。
- ○:自分だけが覚えやすい造語があれば強いかもしれない。見た目とリンクしていないので、「どのキャラにその名前をつけたか忘れる」という罠があります。
- ○:いちばん盛り上がる名付けでもあります。わが家でも「そうだった、こいつが「ぷにる」だぁぁぁ」などと大盛り上がりでしたよ。
いい命名の例
長女の命名で強かった例をあげると、このキャラに「センシング」と名付けたというケースがあります。
「センシング」という言葉にわたしや妻はなじみがないし、キャラクターの見た目ともリンクしません。
よってこのカードについては長女の無双状態でした。妻もわたしも、まったく名前を思い出せないの。
ゲームの途中で長女に聞いてみると
「ここが "せんす(扇子)" みたいだから"センシング"」
とのこと。
意味がわかるようでわからない! (笑) なんで現在進行系にしたんだぜ!?
強い!!!
発想力についてはおとなよりこどもに分がありますよね。
実際にプレイしてみると、こどもの発想や着眼点におどろかされますよ。
そして戦略や作戦もとても大事。
あなたは自分だけがぱっと思い出せる名前をつけられますか?
記憶力だけでは勝てない。だからくやしい
記憶力だけでは勝てないというのもこのゲームのおもしろさに一役買っています。
前述のとおり、命名には発想力や作戦・戦略が大事で、覚えたから勝てる、というものではないのです。
「でもぜんぶ覚えて最初に言えば勝ちじゃん」
と思うかもしれません。
そのとおりですが、他人が命名した何十種類もの名前をいつでも瞬時に思い出せるとしたら、それはただの記憶力ではなく、別の特殊能力です。
逆に、ひとの顔を覚えられない(1時間くらい会話したひとの顔すら、その1時間後には思い出せないこともある)貧弱な記憶力のわたしでも、いろんな作戦を駆使することで、記憶力のいい娘といい勝負ができました。
小さな子と楽しむコツ
ここまでに書いたとおり、かならずしもおとなが有利・強いというゲームではありませんが、小賢しい作戦を思いつくひとが勝ちやすいという面はあります。
そして小賢しいのはだいたいおとなです。
ふつうに(小賢しく)プレイすると勝ってしまうときは、自分で難易度を上げるとよいです。
自分が覚えづらい名前をつける
▲ 絶妙なキモかわいさ。どんな名前をつけよう……
自分でも覚えられない名前をつけましょう。
単純に言うとこれだけ。でもいろんな方法が考えられます。
- 複数のキャラクターに同じ名前をつける
- 前回、キャラAにつけた名前を今回はBにつけてみる
- 自分は知らない、こどもの好きなアニメキャラからつける
- ぱっと目についた特徴の真逆の名前をつける(水玉なのに「ハート」とか)
- よく見ないと見つけられない特徴から名付ける
- ひとり連想ゲーム(水玉→かえるの卵→ゆでたまご→キン肉マン)
実力が近い相手に本気で勝ちに行く場合「相手が覚えづらく自分が覚えやすい名前」が基本ですが、接戦を楽しみたいなら自分も覚えられないようにすればいいのです。
名付けの理由を発表しあおう
相手がなぜその名前にしたのか教えてもらうのはとても楽しいです。
長女「"でんき" と"でんでんむし" で "でむ" にした」
とか。そりゃ分からんわい。
それにしても他人の発想は自分とはぜんぜん違うものですね。妻の命名理由も聞くと自分にはない連想をしていて、おもしろかったです。
そうして相手の着眼点を知ることで、小賢しさをセーブする足がかりにもなります。
おまけ:こんなルールもありかも
公式ルールは最初に取った人が有利
序盤は同じカードが出づらく各自が命名していくことになるので、場にカードが溜まっていきます。
最初に同じカードが出ていち早く叫べばそこまでのカードを総取りです。
いままでやった感じでは8枚くらい取れることが多いですね。
(序盤からちょこちょこ命名済みカードが出る展開はほとんどなかったです)
しかし、ひととおり命名が済むと、ほぼかならず誰かが取るので一枚ずつしか増えません。
このように最初に取ったひとが有利になっています。
総取りでなくそのカードだけにする
最初にかぶったときにぜったい取る! いつでるか!
というスリルはこのゲームの大きなたのしみだと思います。
しかしそれでは最初に取った人が有利すぎるという場合、こんなルールはどうでしょう。
- 最初に名前を当てたひとは総取りでなく、いまめくった(名前を言えた)カードだけ取る
- それ以外の命名済みカードは山にもどす
もしくは
- はじめて出たカードは、命名したら山にもどす
こうすると
- 最初のスリルがなくなる
- その分接戦になる
ので、ちょっとたのしみかたが変わるかもしれませんね。
おわりに
なにげなく手にとった商品でしたが買ってよかった!
名前をつけるのがこんなにたのしいとは。
意外だったのは3歳の長男も参戦できたことです。*1
カードをもらえるルールはわからないものの、
- めくって名前をつけて
- めくって名前を呼ぶ
やることはこれだけです。大興奮でやってました。
はじめてのときは、すぐに自分でつけた名前を忘れてましたけど、数日後にもう一回やったらけっこう名前を覚えられて、びっくりしました。
▲ ぎょうぎのわるい3歳児
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ミドリとシロの2パッケージ用意されていて、いっぽうだけでもじゅうぶん楽しめます。
うちのは「シロ」。
両方買うと、ナンジャモンジャが2倍の24種になるので難易度があがって、よりエキサイティングになると思います。
*1:パケージには3歳未満注意マークがあります。対象年齢は4歳〜。おとなの見守りの下であそびましょう