こんにちは、5歳の女の子、2歳の男の子をもつアラフォーのおじさんです。
2017年5月に食洗機を購入して1年ほど運用してきました。
今日はその食洗機、パナソニックNP-45MS7Sのレビューをお届けします。
結論から言うと
「買ってよかった食洗機!!」
です。
2019年2月追記
現在の気持ちを言うと
「食洗機のない生活には戻りたくない(戻れない)」
です。
1年間利用してみて
購入したのはこれ、パナソニックNP-45MS7Sです。
よかったところ
洗浄力は大満足
洗浄力が一番心配というひとも多いと思います。
パナソニックNP-45MS7Sに関しては、洗浄力は大満足です。
いくつか例をあげます。
プラスチック食器
プラスチック製の食器は手洗いでは油汚れが落ちにくいですよね。でも食洗機ならキュッキュッと鳴るくらいキレイになります。納豆・空き缶・空き瓶
▲ 納豆パックがおどろきの白さに
納豆のネバネバだってしっかり落ちます。納豆の発泡スチロールパックだって、食器のスキマに入れておけばきれいサッパリで、そのままプラゴミとしてリサイクルに出せます。*1
ツナ・サバなど、油たっぷりの空き缶や空き瓶もピッカピカになりリサイクルにも出しやすいですよ。
ザル・泡立て器
網目に食材が詰まりがちなザルや、泡立て器なんかも手洗いより圧倒的にキレイになりますね。泡立て器の生クリーム(油分20%とか30%!!)って手洗いだとぜんぜん落ちないので、食洗機でピカピカになったときは感動しました。
さすが50度以上の高温の水。この高温のおかげで除菌もできているそうです。
焦げは苦手
食洗機が苦手なのは固いものです。
餃子を焼いたあとのプライパンの焦げとか、グラタンのホワイトクリームのこびりつきとか。手洗いのときに柔らかいスポンジでは落ちにくいような汚れですね。これは食洗機でも落ちにくいので、あらかじめ取り除いておくか諦めて手洗いしましょう。
予洗いはほとんど不要
予洗いするくらいなら、手洗いしちゃったほうが手っ取り早い、と思うかたも多いと思います。手洗いが苦手でないひとならなおさらです。筆者もそのタイプで「食洗機いらなくね?」と思っていました。
実際に使ってみてわかったのですが、予洗いはほとんど要りません。
- 残菜を取り除く。
- べったりした汚れはサッと流す。水道の流水に一瞬当てるだけ。
といった程度。実際にはこれすら必須ではありません。
パナソニックのサイトにも
食器の汚れを軽く水で流したり、キッチンペーパーなどで拭き取っておくことで、運転終了後のフィルターのお手入れがラクになります。
下準備・食洗機が苦手なもの | 食洗機使い方のコツ | はじめてガイド | ビルトイン食器洗い乾燥機 | Panasonic
とあるように、汚れが落ちないからではなく、フィルター掃除をラクにするためなのです。
食洗機に食器を入れる前に下処理「プレケア」 | 使える!洗い物テクニック集 | はじめてガイド | ビルトイン食器洗い乾燥機 | Panasonic
唯一、味噌汁のお椀だけは味噌の細かいつぶつぶをある程度しっかり流してからセットしたほうがいいです。うちのお椀の形状と素材のせいもあると思いますが、味噌汁のつぶつぶはなぜか残りやすくて、お椀に乾燥した状態でくっついていることがあります(パナソニックのホームページではゴマなどが再付着しやすいと書いてある。たぶんそれと同じ理由)。
不満
慣れるまでは食器のセットに手間取る
これは食洗機の問題ではなく、使う人間側の問題なんですけどね。
食器の大きさ・形状、その時に洗いたい量などに応じて、うまくセットしないとたくさんの食器を格納できません。ムダなスペースができないように、きれいに配置するために「あーでもないこーでもないと」いろいろ試しているうちに結構な時間が経っていて、「手洗いだったらもう終わってたかも……」ということがありました。
使っていくうちに、「この皿はいつもここ」とか「今回はあの食器とこの食器があるから、こうセットしよう」とか「入り切らないから、一回先に回しちゃおう」とか、パターンが分かってきてスピードアップできます。
▲ こんな風にキレイにはなかなか収まらない
これについては発想の転換をすることにしました。
食洗機になんとか収めるのではなく、食洗機にセットしやすい食器を買うんです。
とはいえ、お気に入りの食器を捨ててまで買い換える必要はありません。2019年アメリカで大流行中のこんまりさんだってそんなことは絶対言いません(笑)
割れたり古くなって買い換えるときに、バラバラと追加するのではなくできるだけ同じもので揃えるようにしましょう。
食洗機にセットしやすい食器は、使っていくうちにわかってくると思いますが例えばつぎのようなことを意識するとよいです。
- 厚みのある食器はセットしづらい・できない
- 丼ぶり・椀など深さのある食器はたくさん入らない
- 浅い食器は汚れも落ちやすい
- 耐熱・食洗機OKのものを選ぶ
食器がひっくり返って水が溜まることがある
使っていて一番残念な気持ちになるのがこれ。
パナソニックの食洗機は下から水が噴射するので、食器は原則下向きにセットします。しかし洗浄が終わって食洗機を見ると、プラスチック製の軽い器などひっくり返って上を向き、洗浄に使った水が溜まっていることがあるのです。これはかなりガッカリします。
ただセットの仕方(庫内での配置や向きなど)を工夫することで、かなり確率を下げられます。ベストな配置を見つけるまで試行錯誤しましょう。
時間がかかる
手洗いなら10分もかからないのに! とは感じますね。標準的なコースで洗浄40分、乾燥時間を入れると1時間半くらいかかります(正確には計っていません)。
別に洗い終わるのを待っているわけではないので、時間がかかっても大した問題はないのですが、
- 寝る前に回すと、寝ている時に完了の「ピーピー」という音が鳴る
- キッチンバサミなどを入れてしまうと、洗浄中に使いたくなった時に取り出すのが面倒(熱いし)
というようなマイナスポイントはあります。
迷ったら回せ。ケチらずどんどん回すのが吉
意外に悩むのが洗浄開始するタイミングです。
たとえば食器をあまり使わなかったとき。まだまだ食洗機には食器がけっこう入ります。これで一回稼働させると、洗剤も電気・水道代も割高になる、というケースがけっこうあります。
「一日分を一気に洗う」?
そんなとき「食器は庫内に入れっぱなしにしておいて、次の食事で出る食器と一緒に洗う」というのも選択肢としてはあります。実際に筆者もやったことがあります。夜食のお皿を食洗機に入れておいて、翌朝、朝ごはんの食器と一緒に洗ったりしました。
パナソニックのサイトでも「一日分を一気に洗う」というのを食洗機テクニックとして紹介しています。
1日分を一気に洗う | 使える!洗い物テクニック集 | はじめてガイド | ビルトイン食器洗い乾燥機 | Panasonic
また、当然手洗いという選択肢もあります。
きれいなお皿が待ってるほうがいい
しかしいまは、ケチらずにどんどん回しちゃうのがいいと思っています。
メーカーの公式サイトで紹介しているくらいなので衛生面(ニオイ・カビなど)はあまり気にしなくていいのかもしれませんが、
- 汚れが落ちにくくなる
- 次の食事の片付けのときに、前回の汚れた食器が目に入り精神衛生上よくない
- 次の食事で出る食器の量によっては一回で入り切らない恐れがある
というデメリットがあり、だったら極端に少ない場合でなければどんどん回して、朝起きたら(帰宅したら)きれいな皿が待っているという方が圧倒的にスッキリします。
洗剤代、電気水道代は手洗いの半分以下との試算もある
一般に、手洗いより食洗機のうほうが節約になります。
洗剤代、電気水道代も食洗機のほうが手洗いより半分以下に抑えられるという試算もあります。
ビルトイン食洗機(食器洗い乾燥機)の電気代・光熱費【交換できるくん】
少ない食器で回すと、一回あたりは多少割高にはなりますが、手洗いに比べれば安くすむんだし、時間の節約にもなります。「時は金なり」です。せっかく買った食洗機なのでどんどんがんばってもらって、節約できた時間を有意義に使いたいと思っています。
ただしこれは筆者の好みであって、経済的にもエコロジーの面でもまとめて洗うほうが合理的ではあります。パナソニックの食洗機は「スピードコース」や「節約コース」があるので、それらをうまく使いたいですね。
容量は十分(もうちょっと入るともっとうれしい)
4人家族(幼児ふたり)で、一食の夕飯で満杯近くになるくらいで、十分な容量です。たまに「もうちょっと深ければ調理に使った鍋も入るのにな」と思うことはありますが、まあそれは贅沢ってもんでしょう。
ただ、いまは汁物用のお椀がスペースを取る形状だったり、大きさ・形がバラバラの食器が多く、スペースをまったく有効活用できていません。
こどもも大人と同じ食器を使うようになれば、キレイに格納しやすくなると思いますし、今後食器を買い換えるときに、食洗機に収まりのいいものを選ぶことでもっとたくさん格納できると思っています。
- 家族が多い
- 食器をたくさん使う
- まとめて洗いたい
こういうご家庭では、パナソニックならより容量の大きい深型タイプがあるのでそちらのほうが安心です。
結論
洗い物が苦手でなく(むしろ好き)、食洗機いらない派でした。しかし妻の希望で購入して1年間使ってみると「できれば食洗機のない生活には戻りたくないな」というのが正直なところ。
一番の理由は洗浄力。手洗いより断然キレイになります。乾燥機能付きなので、水切りラックに置いておくよりしっかり乾いて清潔です。
次に時間。一分一秒も惜しい朝の時間、こどもたちがなかなかご飯を食べ終わらなくても、終わったらとりあえずぶち込んでスタートしておけば帰宅する頃にはピカピカ。手洗いだって5分、10分程度でそんなに時間がかかる家事ではありませんが、それが1, 2分になるのはやっぱり大きいです。
今でもタイミングや量によって手洗いも併用しています。うまく使い分けたいと思います。
検討~購入~設置まで
ここからは、わが家で購入したときにどんな検討をしたか、工事はどうだったかなどの記録です。
検討:やっぱりビルトインがいい
価格的には据え置き型(キッチンカウンター上に配置するタイプ)が手頃ですが、水切りラックでも邪魔だったのがさらにデカイのが来るのはちょっと……ということで、ビルトインタイプ(システムキッチンにはめ込むタイプ)を探しました。
高いけど例えばパナソニックのビルトイン食洗機は標準使用期間を10年と見込んでいるらしく、それくらい長期間使えるならと割り切ることにしたのです。10年壊れないという意味ではなく、点検費用や修理費は別途かかるので、それらもある程度考慮に入れておくといいと思います。
長期使用製品安全点検制度
パナソニックで対象となるビルトイン式電気食器洗機及び、浴室用電気乾燥機の「設計標準使用期間」は10年に設定しております。
長期使用製品安全点検制度|長期使用製品安全点検センター|Panasonic
選定:パナソニックNP-45MS7S
パナソニック or リンナイ
ビルトイン食洗機は国内ではパナソニックとリンナイが圧倒的なシェアを誇っています。
調べてみてもどちらかが一方的に優れているということは無く、それぞれに特徴があるようです。当たり前ですね。「洗浄力」についてはパナソニック優位な評価が多く、食器容量は「リンナイ」、といった評価が目立ちました。ただそれらも機種によるので、口コミだけで決めずに、製品仕様 をしっかり確認するように気をつけました。
どの機種も似たり寄ったりでかなり迷いましたが、価格、製品仕様、見た目の好みなどをもとに、結局パナソニックのNP-45MS7Sに決めました。決め手は価格と口コミの高評価です。
わが家で購入したNP-45MS7Sの後継となる最新機種(2018年6月時点)NP-45MS8Sも販売されています。
見積~購入
据え置き型でもビルトインタイプでも、商品代金以外に工事費、諸経費(配管部品代など)がかかります。
ビルトインタイプは
- 既存のシステムキッチンの引き出しを外して
- 給排水の分岐配管を行い
- 電源配線を行い
- 食洗機をはめ込む
という工事が必要で、据え置き型よりは工事費が高くつきます。
据え置き型も設置・給排水分岐配管工事が必要です。
ビックカメラ 食器洗い乾燥機のご購入からお届け、設置工事までの流れとお申し込みのご案内
工事費の相場がわからない!
この工事費がなかなかやっかい。
据え置き型は
- 5,000円前後~
- 分岐水栓代1万円前後~
- プラス諸経費(ここは謎)
ピンきりではあるものの、だいたいこれくらい。いっぽうビルトインタイプは数万円~20万円くらいと幅が広く、相場感がつかめませんでした。
見積り取ってみた
業者からしても、システムキッチンのメーカーや給排水管の状態(分岐水栓の有無)、既存の電源配線状態(コンセントの場所など)によるので、一概にいくらと費用を出すのが難しいのだと思います。
そんな中、公式サイトで商品代+工事費+諸経費、全部込みの総額を掲載している「サンリフレプラザ」というリフォーム業者さんを見つけました。
サンリフレプラザ公式サイト: https://www.sunrefre.jp/kitchen/built_in/
込み込みと言っても工事費は基本工事のみで、オプション工事が必要な可能性があるのでそれを見積もってもらいます。
見積り金額=支払総額で、追加請求もないとのこと。水回りのトラブル対応などで、あとから追加請求される話をよく聞くので、これはうれしいポイントでした。
出てきた見積り金額は次のとおり。
<基本部分>
商品 | 価格 |
---|---|
本体(パナソニックNP-45MS7S) | ¥90,200 |
工事費 | ¥46,440 |
合計(税込) | ¥136,640 |
↑ここはホームページに記載されている通り。
<オプションで付けた部分>
商品 | 価格 |
---|---|
前面パネル | ¥6,048 |
下部収納 | ¥19,494 |
あんしん修理サポート8年 | ¥7,000 |
合計(税込) | ¥32,542 |
総額:¥169,182
こうして総額を見るとやっぱりビルトイン食洗機って高い!!!
結局、こちらの希望で付けたオプション以外は特に費用は発生しませんでした。給排水分岐配管工事も電気配線工事も不要で基本工事費だけで済んだのはラッキーでした。
業者選び
できれば一括見積サイトなどを使って複数のリフォーム業者から見積を取ったほうがいいと思います。
たくさんのサービスがありますが、2つほど紹介します。一社は実際に見積を取ってみました。
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- リショップナビの特徴
リフォームで怖いのは悪徳業者、ぼったくりですね。たとえば「リショップナビ」だと、保険の加入状況や実績の審査をクリアした業者の中から、希望条件に合う業者を選定して紹介してくれるらしいので自力で探すよりは安心感があります。
自宅の場所なども踏まえて探してくれるので「Webで地道に探してよさそうな業者を見つけたけど、自宅が対応(出張)可能地域でなかった」というようなこともありません。
- ハピすむの特徴
専門スタッフが800社以上の中から地元の優良業者を最大3件紹介してくれるサービスです。
Webから4ステップで申し込んだあとは、専任の電話オペーレーターのひととやりとりして、現地調査(※)の日程調整まで担当してくれます。複数業者と電話のやり取りをしてそれぞれ日程を決めるのはかなり大変で、それだけで「もういいや……」となりがち。
ハピすむはリフォーム業者から直接電話が来ることはないので、ずいぶん気が楽ですね。
※ 正確な見積もりをするためにリフォーム業者さんが自宅に来て給排水管や電源などを確認する。
▲ 申し込みは4ステップ。最後の要望欄には設置を検討している機種などを書けばOK
リショップナビに見積申し込んでみた
筆者もサンリフレプラザだけでなく、他の業者の費用も気になったので「リショップナビ」で見積を申し込みました。
- リショップナビの申込みフォームで名前、電話番号、住所、リフォーム希望箇所などを書いて送信。リフォーム希望箇所は「ビルトイン食洗機パナソニックNP-45MS7Sの設置」と記入(※)。
- 当日中にリショップナビから電話が来た。予算感や希望時期などのかんたんな確認を受けました。
- メールで業者を紹介される。今回は1社だけだった(最大5社)。3~4日以内に業者から連絡があるとのこと。
- 業者から電話連絡が来た。ここからは業者と直接やり取り。
※ 2019年11月時点では名前やリフォーム希望箇所の入力は不要になったようです。物件種別を選んで、郵便番号と電話番号を入れるだけ。
実はこの後、この業者さんと出張見積りの日取りを調整している最中に、サンリフレプラザさんに発注してしまったので結局見積まではいたりませんでした。諸事情で急いでいたので……。
結果的にサンリフレプラザさんは、やり取りもスムーズ・迅速、工事担当のかたも丁寧でとても満足していますが、高い買い物ですので焦らずじっくり選ぶことをおすすめします。
ちなみに、リショップナビからも、紹介してもらった業者からも、その後営業の電話やDMは来ていません。
決して安い買い物ではありません。
契約をする前にリショップナビやハピすむなどで、料金やプランを比較して、しっかり納得できてからリフォームするようにしたいですね。
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設置
工事は意外に短時間で終わった
工事は1時間くらいと、思ったより短時間で終わりました。電源配線がシステムキッチン内になかったり、分岐水栓がなかったりするともっと時間がかかるでしょう。
なんと食洗機の場所にもともと入っていた引き出しも無料で引き取ってくれました。粗大ゴミとして出すのもお金がかかるのでありがたい。
▲ 工事のために既存の引き出しを外したところ。
▲ 1時間ほどで設置完了。下に張り出しているしパネルの色も違うけど気にしない気にしない
食洗機の下は引き出しです。大容量タイプを選んだので、左右の引き出しより下に飛び出していて不格好だけど、その分たくさん入るのでよし。飛び出しているので足をぶつけたりしないかと思いましたが、問題ありませんでした。
前面パネルの色が違うのもダッサイ感じですが、まあ誰かに見せるためのものでもないし仕方ありません。3日で慣れました。ちなみにシステムキッチンはタカラスタンダード。
おわりに
高い買い物でしたが、光熱費の節約になることでお金的には数年でペイできるでしょうし、やっぱりなにより時間の節約になるのが最高です。
今日もピカピカのグラスに(第三の)ビールを注いでいい泡をたのしみます。
*1:納豆菌がリサイクルの妨げになるという説があるようですが、洗えば回収可としている自治体が多数確認できました。